「仕事ないですかね」

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スポーツクラブで知り合いになり、時には飲みにいったりしていた"仲間"から突然電話。

「なんか仕事ないですかね・・・」。長年勤めていた会社からいわゆる"リストラ"にあったとのこと。50歳代。もちろん家族持ち。そういえばこのところクラブでも会っていなかった。

「今度、プールででも話ししようよ」。「いや、退会したんです。会費は払えない」。月9千円余り。そうですよね。大きな出費ですよね。

「ハローワークも行ってるんですが、なかなか見つからないし。失業保険の手続きはしたんですが、なんかないでしょうかね」。電話の先から伝わってくる悲壮感。わかります。亭主だってまだまだ"仕事"ほしいもん。安定的収入ほしいもん。いつも先行き不安という思いをかかえているのは辛いもん・・・。

「顔の広いところでなんとかなりませんか」。知人、友人はそれなりにあっても自分のこともままならない身。亭主のことはさておいてもサラリーマン、50歳代。難しいんです。

「とりあえず履歴書送ってよ。心当たりあたってみるから」「よろしくお願いします」。履歴書届き次第どこかあたってみるつもりではあるんですが。スポーツクラブの知り合いってだけの人にまで頼んでくるのだから彼にとっては藁にもすがる思い。大変なんだと。力にはなってあげたいんですが・・・。

雇用不安。解雇。失業。毎日ニュースで接していることが生の声で届く・・・。身近にもあった・・・。

そして昨夜のニュースから今朝の新聞。完全失業率5%。有効求人倍率0,46倍。過去最低・・・。福島県の有効求人倍率はなんと0,36倍。もちろん過去最低。

経済危機。倒産。失業。消費拡大せず。景気悪化。企業収益悪化。雇用調整・・・。負のスパイラル。メビウスの輪のごとく。

どこにも働く場所がまったく無いてわけじゃない。たとえば介護の現場は人をほしがっているとか。しかし、仕事はきつく賃金は安い・・・。

戦後の混乱期を経て、国は、人は、あまりにも安心安全に慣らされてきた。安心、安全が当然の社会だと錯覚していた。だからでしょうか。この「危機」を乗り越える、対処するすべを見つけられない・・・。大型補正予算成立。有効な手立てとなる期待は薄い。マスコミもこぞって「官民あげての知恵を」と書くが、何をすればいいのかは見当がつかない。書けない。誰も処方箋を書けない。

鉱工業生産指数が改善の兆しとか。企業の収益がいくらか回復したとしても、それが雇用につながる保証、見通しは皆無。まだまだ「失業者」は増えるのだろうと。

街から人は消え、安売りスーパーに人は群がり、飲食店は閑古鳥が鳴き・・・。明日の生活の保障はなくとも安酒くらって高笑いって、やけ笑い。そんな"根性"のある人もいなくなった。

相談するほうも、相談されるほうも「暗い」。暗澹たる思いに覆われる。

近くのJRの貨物操車場、物流拠点からの汽笛が聞こえる。汽笛が悲鳴に聞こえる。希望という名の列車の汽笛には聞こえない・・・。

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このページは、亭主が2009年5月30日 13:50に書いたブログ記事です。

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